岩手大学農学部にて、日本家畜臨床研究会のシンポジウムが開催されました。
「家畜診療」という雑誌に搾ロボの栄養管理について寄稿したのがきっかけになって、シンポの講師オファーをいただきました。
僕は搾ロボ牛群における飼養管理について話をし、岩手大学の一條先生は搾ロボ牛群におけるルーメンpHについて、ノースベッツの中村獣医師は現場の実戦事例と日々思うところについて講演くださりました。
獣医師が主役の、アウェー(?)学会でしたが、かえって新鮮で楽しめました。
また、半分期待していたのですが、北大畜産学科時代の後輩でもあるT子さんにも再会できました。彼女は現在岩手大学獣医学科の准教授をしています。
久しぶりに、旧交を温めることができました。
T子さんから聞いた飼育しているボーダーコリー犬の話し、案内してもらった「材木町よ市」の素敵さ、短かったけど楽しいひとときでした。
オファーをいただき感謝です。
さて、会場となった岩手大学農学部ですが、この冬、父親目線で読んで感涙した「銀河鉄道の父」の舞台でもあります。
まずは紅葉の構内に入り、感動を噛みしめます。
北海道では見ることのできない柿の木に実がたわわになっているのを見てびっくり。
現実逃避をし、手のかかる息子に対して、全力で愛情を注ぐ父親の目線で作品は描かれています。『銀河鉄道の父』(門井慶喜著)は、子を持つ父にとって必読の書かもしれません。
ちなみに門井慶喜さんは、ついこの前連載を終えた道新の新聞小説「札幌誕生」の著者でもあります。
有島武郎のパートなどは、宮沢父子の描写を思い出す筆致ではありました。
我が家は、しばしば北海道神宮にいって癒やしを得るのですが、「札幌誕生」の最初の主人公である島判官の銅像が建っています。
島義勇は、1年に満たない北海道滞在であったこと、佐賀の乱で処刑されたことなどは、作品を読んで初めて知りました。壮絶な現場主義による開拓の描写は毎朝手に汗を握りながら、気合いの入ったリーダー像として学びを得ました。
5000円札のシンボルであった新渡戸稲造をはじめとする札幌農学校草創期のメンバーなどについて、北大関係者ならずともワクワクしながら読み進められます。
道産子は楽しめる一冊だと思います。
そんなこんなを思いながら東北を訪問してきました。
↓T子さん、我が家はキャリアチェンジして戻ってきたラブとパピーウォーカーで預かっているやんちゃな雄犬ラブの2匹がいて、もう1匹ミックス小型犬がいますよ~(笑)