乳牛と酪農を科学する

乳牛と酪農を科学する

乳牛の栄養や酪農システムについて大学教授がつぶやきます

アメリカ

粗飼料生産の効率化と品質向上:アメリカ編

アメリカの酪農研修に参加しています。 会場となっているのは、我々業界人にとっては、その名がとどろくウイリアムマイナー研究所です。 論文や海外の酪農情報で目にする著名な講師陣が、研修を取り仕切ってくれています。 研究所は、本学と同様に畜舎や圃場…

コロナで一変した世の中、出張できないメリットも

ニューヨーク州のコーネル大学は、酪農の業界では有名です。 その名を日本の酪農業界にとどろかせたのは、CNCPSというルーメン内の栄養収支をモデル化したプログラムを開発したことによります。これが、NRC飼養標準の基礎となり、AMTSやNDSといったエサ設計…

アメリカの酪農学会と人種差別問題

アメリカでは、白人警官の黒人市民への暴動が大きな問題に発展しています。そのような中、僕が所属するアメリカ酪農学会のプレジデント(会長)から、電子メールが届きました。 「Special Message from ADSA President」という声明文です。 内容を抜粋すると以…

アメリカ酪農学会報告その2 牛に草をたくさん与えると・・・

前回に続き、学会報告です。 今回のシンシナティで学会ですが、私以外にも、日本からの発表が数題ありました。 今日は、その中の一つ、全酪連のチームの発表を紹介します。 ここ最近、私も気になっている、哺乳から離乳後にかけての子牛に対する乾草の給与試…

2019アメリカ酪農学会報告

今回のアメリカで開催された学会ですが、酪農科学学会という、乳牛専門の学会になります。 日本では、私たちが所属する最大の学会は日本畜産学会なので、乳牛、肉牛、ブタ、トリなど畜産全般が対象となります。 乳牛専門の学会があるということからしても、…

アメリカ酪農学会報告:物言うアメリカ人と、物言わぬ日本人

先週末から、アメリカはオハイオ州シンシナティで、酪農学会(ADSA学会)に参加してきました。 今は、ミネアポリス空港で帰路便を待っているところです。 (シンシナティから国内線で、ミネアポリスに到着しましたが、パスポートコントロールも手荷物検査も…

人間万事塞翁が馬

ただ今、仁川国際空港のラウンジです。 思いがけず韓国の地に足を下ろしたことになります。今朝のアメリカ行きのフライトのアクシデントですが、何とかクリアできました。 便の振替の際に、座席のアップグレードもしてもらえました。そんなわけで、空港ラウ…

訪米直前のバタバタ:海外航空会社を使うときのリスク

今週末から、アメリカのオハイオ州シンシナティで開かれる国際学会に参加してきます。 新千歳空港を昼に出発するため、いつも通りの朝を過ごしていて、何げなくメールチェックをしました。 そうすると、今回利用するデルタ航空から英語のメールが2通届いてい…

卒母とは?:西原理恵子さん、クローズアップ現代で語る

燃え尽きました。 今日は札幌でJAマン(農協職員)を対象に3時間の講義をしてきました。帰りしな、受講生から先生の話はおもしろくてウトウトせずにすみました、とのお褒め(?)の言葉をもらえました。 講義でも何でも、相手の身になって考えることが大切だ…

アメリカ人大学生キャシーと過ごした週末:アメリカ離婚事情+おまけ動画

この週末、アメリカ人大学生キャシーが我が家にやってきました。彼女はアメリカのフィンドレー大学に通う大学2年生です。 www.findlay.edu ↓アメリカといえばハンバーガー(カンザスシティの学会で) キャシーは5月末から本学に短期留学にきており、在日3週目…

地球規模の食について考える:アメリカの隠れた飢餓_下(ナショナルジオグラフィック)

おはようございます。珍しく朝からの更新です。今日はこれから帯広に向かい、若手獣医師対象のの栄養学セミナー第2弾です。 今は移動の待ち時間中です。 京急のアクシデントに巻き込まれる 昨夜の東京からの帰路、大変な目に遭いました。 セミナー修了後、京…

地球規模の食について考える:アメリカの隠れた飢餓_上(ナショナルジオグラフィック)

ため息オジサンただいま統計処理セミナー会場で、始まりを待っています。テーマは非線形モデルを用いた解析方法。 ところで、みなさんの周りにもいないでしょうか?ため息をついてぶつぶつネガティブな独り言をいうオジサン。。。私の斜め後ろの席にもお一方…