昨年の秋口から、フィールド教育研究センター(附属農場)の長として、数多くの改革に取り組み始めました。
センターの中でももっとも古い施設である酪農生産ステーション(乳牛舎)の改革は待ったなしです。
現行の牛舎は2000年にインテリジェント牛舎として華々しく世にデビューしましたが、それから幾多の月日が流れました。
新しいシステムへの改善を目指して様々なアイデアを学内で検討しています。
新しいシステムを模索する中で、搾乳ロボットについても情報収集を進めています。
現在、日本で搾乳ロボットといえばビッグ3がパッと頭に思い浮かびます。
レリー社、デラバル社、ゲア社の3つです。
それぞれ、赤色、青色、緑色のイメージカラーが定着しています。
レリー社は過去に本学のIT牛舎でも導入されていた実績があり、日本での普及率はナンバー1です。
シンプルな構造が特徴的なロボットです。
歴史と経験値が豊富なため、ロボットを中心に置いた牛舎全体の自動搾乳システムとしての完成度も評判が高いです。
デラバル社の特徴は搾乳前作業と本搾乳が別々のティートカップで行われるという特徴があります(ティートカップとは乳頭にくっつく搾乳機械です)。
さらに付属システムの発情検知システム(ハードナビゲーター)による繁殖管理は優れたシステムです。
実物を見ますとその精度の高さに目を見張ります。
ゲア社は一本のティートカップが最初に装着され、前作業から本作乳まで全て完結する独特なシステムとなっています。
また、さながらパラレルパーラーのように、牛体の後方から手動でミルカー装着できるのも売りの一つになっています。
レリー社とゲア社は4本のティートカップが備わった本体が牛の腹の下に入り込む方式であるのに対して、デラバル社は人の腕のようなアームがティートカップ一本一本、乳頭に装着していきます。
現在、僕は見た目の違いだけでなく、ユーザーによる使用感、機械メーカーによる説明など、様々な情報を収集しているところです。
こういったとき、本当に頼りになるのが人脈です。
多くの知人にアドバイスや貴重な情報をいただきとても助かっています。
ときには業界に深く精通した人でなければわからない裏側情報まで、情報の質は多岐にわたります。
人脈を思うとき、どこで生きるかわからないというのが実感です。
僕はそれほど社交的な方だとは思いませんし、友達が大勢いる方だとも思いませんが、本当に多くの方たちに助けてもらっています。
日頃から色々な集まりに顔を出し、お誘いは断らず、とにかく外に出ることが大切なんだと改めて実感しています。
さて、2024年度、酪農大農場は変革の1年になりそうです。
センター長として、ワクワクしながらシビれる日々を送っています。
↓愛犬のミカンちゃん、毛が伸びてワヤです(^^;)