乳牛と酪農を科学する

乳牛と酪農を科学する

乳牛の栄養や酪農システムについて大学教授がつぶやきます

年始に思うつれづれなること

このブログをご覧いただいている皆様、あけましておめでとうございます。

今年も何とか継続していくつもりでございます。

 

自分、年始にいろいろと考えております。

 

1 雪がなさ過ぎて暖かい冬

札幌の1月、短靴で歩けるほどの少雪です。

昨日は雨まで降りました。

今年は雪まつりができないのでは?と心配になります。

ひょっとして雪山ができるほどの積雪にならずに冬が終わってしまうのでは?と考えると、普段は憎たらしい雪ですが、異常気象が恐ろしくもなります。

 

2 気温、どこまで上昇するのか?

同じく地球環境ですが、こちらも最近気になっています。

最近、温暖化が声高に叫ばれていますが、地球の気温変動を、地球の一生の流れでみていくと、まだまだ可愛いものです。

カミサンがいつも晩酌の時に言うのですが、地球の気温は万年、億年単位でみるとハンパない上昇、下降の歴史をたどってきています。

 

気になって調べてみたところ、最も最近の氷河期は今から約7万年前~1万年前の間だったそうです(とれぴくより引用)。

【氷河期】と【現在】:地球の平均気温はどのくらい違うの? | とれぴく


以下は、とれぴくからの引用になりますが、過去の氷河期は:

・地球の平均気温7~8度だった(現在は14度程度)

・南極の氷河の厚さは3000mもあった(現在は1000mほど)

・そもそもこの超寒い時期が6万年も続いている!

 

一方、恐竜が繁栄していた時代は、超暑かったようです:

・2億6000万年前から、258万年前までの間は非氷河期(氷河のない時代)だった

・平均気温は10度近く高かった。年間の平均気温で24度程度の暑さ!

・氷河はないので、南極にも北極にも氷がない時期が長くあった

・このクソ暑い時代がなんと2億年以上続いている!

 

こうみていくと、ここ100年間の気温の変動は地球の一生からみると、ほんの先週の気温くらいの感覚ということがわかります。

温度の上昇幅も、仮に恐竜時代の気温に向かい始めているとしたら、こんなところで止まりません。最高気温が50度とかいうところまで上がり続けてもおかしくないでしょう。

こうなると、人類は生きていけないでしょう。

 

2024年、2025年と気温はどんどん上昇し続けて、家畜や農作物は緯度の高い地域でしか採ることができなくなり、食料生産量はがた落ちする。

それを買い占める富裕層、低中所得層には食料が行き渡らないでパニックとなる。令和の米騒動

こんな恐ろしいシナリオもあるじゃないかね、とカミサンと晩酌をしながら話したりしています。

 

3 少子化、人口減少

正月休みを利用して富良野のスキー場に行ってきました。

スキーで冷えた身体を温めようと温泉施設に行きましたが、休憩所の様子がおかしい。

水の提供がなく、飲食コーナーも閉まっています。

フロントで聞いたところ、スタッフ募集をかけても人が集まらなくて、営業できないとのことでした。

今夏、講演で訪れた道東のある街でも、人不足でスーパーを閉鎖せざるを得ないという話しを聴きました。

 

我が家の父も要介護ですが、一人の老人を支えるのに何人ものプロの人手が必要です。

このようなプロの確保ができなくて、道内の地方では介護難民発生という衝撃的な記事が昨年末に道新の一面を飾りました。

 

全て少子化がもたらした人口減少です。

少子化については、経済面からの議論が多いように感じます。

「育児に関することを無償化します」みたいな。

 

でも、僕は本質はそこでないといつも思っています。

少子化をなくすためには、結婚を促すことや、結婚しなくても子育てできる環境を作ること、それ以前に異性との交流を当たり前なものとして社会が後押しすることが重要かなと思っています。

 

学生をみていても、自由に席に座らせると必ず男子と女子に別れて座ります。ミルク大学で小学生を招いても、男子と女子は別々のグループを作ります。

決して男女混成チームはできません。

 

日本人はシャイで奥手なので、幼児期から男女を分けずに一緒に遊ばせることが大切なんじゃないかなと僕は思っています。

昔の日本はそれでも結婚、子作りが成り立っていたのは、お見合い制度があったからだろうという話しを、これもまたカミサンと晩酌をしながら話しています。

 

いろいろ書きましたが、家族とワンコとともに、幸せに今年も過ごしたいものです。