乳牛と酪農を科学する

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乳牛の栄養や酪農システムについて大学教授がつぶやきます

楽しくてやりたくなる勉強とは? ~幼児の学習に接して~

我が家の4歳の次男


ひらがながようやく読めるようになってきて、今度は書いてみたいという欲求が芽生えてきたようです。

 

家族で近所のスーパーに買い物に行くと、おやつ売り場を見た後に本屋を冷やかすというのが私と次男の定番です。

 

先週末、そんな恒例の家族で訪れたスーパーで、息子が熱中している仮面ライダービルドとエグゼイドが描かれたひらがな書き取りの本が売られていました。

彼、それを持ってきて真剣に文字を指でなぞっています。
そろそろ読み書きを覚え始めて欲しいと持っていた私は、これはイケると思い速攻購入しました。

 

帰宅するやいなや、私の思惑を超えて、次男君はひらがな書きにのめり込みました。翌朝も好きなテレビも見ずに、幼稚園バスが来る直前までひらがな書きに取り組んでいたとのことです。


この本はホワイトボードマーカーで書いたり消したりできて、何度でも手本の上から書けるので、この点も息子のツボにはまったようです。

好きなキャラクターに加え、向上心や達成感がくすぐられるギミックがミックスされて初めての勉強に熱中してしまったようです。

 

勉強はやらなきゃダメといったように、やらされている感が前面に出ると全く楽しくありません。

ヒトは、楽しい学びに取り組むとドーパミンセロトニンといった幸せを感じる脳内物質が分泌されてハッピーになります。こうなると、もっと勉強に取り組みたくなります。わかりやすいところでは、趣味やスポーツの学びが該当します。

 

一方で、やりたくない勉強に渋々取り組まされるとストレスホルモンが出て、ヒトはその不快の原因を取り除こうとするので、ますます勉強をするのがイヤになります。ストレスの原因から遠ざかろうとするのは生物としての本能です。

 

ここで興味深いのはそれがたとえ同じ課題、同じテキストであっても、心の持ちようによって反応が真逆になるということです。

 

勉強に取り組ませる環境のセッティング次第で、早くもっと先に進みたいと意欲が生まれる勉強と、「早く終わらないかな~」と学習成果が全く上がらない勉強の2パターンに分かれてしまいます。

 

今回の次男の学びに接し、彼が感じているであろう幸せを推測するに、これが勉強に向かわせる極意なんだということに気づきました。

楽しい教材や達成感を承認してやることで、子供は自ら進んで勉強をするのですね。もう寝る時間だと言っても「ぼく、もっとやりたい」とペンを離そうとしない次男君。楽しんでやっている勉強の腰を折らないように、親は上手に見守りたいものですね。

 

ステップファミリーの私は実質的に初めての幼児子育てを経験しています。子育ては新鮮な驚きの連続です。この歳で子育ての喜びに触れることができるなんて、こんな幸せなことはありません。

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